2022.05.26豆知識

ガラスは何からできている?

ダミー

 今日、ガラスは生活用品や住宅、車両、医療、情報通信などさまざまな分野で利用されており、私たちにとって身近で欠かせない存在です。食べ物、飲み物の保存や景色が見える建築資材に最適な、硬くて透明という特徴をもつガラスはいったい何から作られているのでしょうか?

 びんに使われているソーダ石灰ガラスはけい砂 、ソーダ灰、石灰の3種を主原料に作られています。 

 ガラスの原料といえば、まずはけい砂です。けい砂とは、花崗岩の風化などで生じる石英の砂のことで、地球上に豊富に存在しています。和歌山県の白良浜のビーチに代表されるホワイトサンドはけい砂でできています。

 このけい砂を融かし固めることでガラスが作られます。ただし、けい砂だけでは1700℃以上にならないと融けないため、ここにソーダ灰(炭酸ナトリウム)を混ぜます。ソーダ灰をけい砂に混ぜることで全体の融点が下がり加工しやすくなるのです。更にけい砂は水と反応して融けてしまう性質(水ガラス)があるので、それを防ぐために石灰を混ぜています。また、びんに色をつける場合には、主原料3種の他にコバルト、ニッケル、マンガン、クロム、銅などの副原料を加えています。

 ソーダ石灰ガラス以外では、理化学器具用でホウ酸を主原料に加えたホウケイ酸ガラスや、酸化鉛を加えることで高級感を高めたクリスタルガラスなどがあります。

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